放射線科
当院では、放射線を使った検査として、主に一般撮影、透視検査、CT検査、骨塩定量検査を行っております。
富士フィルムの医用画像情報システム(PACS)である「SYNAPSE」を導入し、日々蓄積される膨大な画像情報の中から、診療に必要な情報を効率よく高精細な液晶画面に即時に高速提供できるシステムを使用しています。このシステム導入により画像到達の即時性によって患者様の待ち時間を大幅に短縮し診療において効率化をはかることやコスト削減などの効果が図れます。
1.一般撮影
X線(レントゲン)を用いた写真撮影を行う検査です。一般撮影はCT・MRI等に比べて撮影時間も短く、身体の全体像を素早く知ることができる重要な検査です。
・ 胸腹部撮影
肺や腹部(臓器)の状態を確認するために撮影を行います。
・ 骨撮影
背骨や四肢の骨の状態を確認するために撮影を行います。
2.透視撮影
X線透視撮影装置検査。一般撮影で確認しづらい、体内の臓器形態・機能などをリアルタイムの映像として観察することができる検査です。
診断用X線装置
※ (株)島津製作所 : RADspeed
3.単純CT検査
CT検査は、一般撮影より詳細に身体の情報を得ることができる検査です。寝台に横になるだけで頭部・胸部・腹部の断層像(輪切り)を撮影できます。
当院では最新型16列のマルチスライスCT装置を導入しております。この装置は16列では最大クラスとなる780㎜の大開口径ワイドボアを有しており、検査しやすいように寝台の幅も広く、患者様が乗り降りをしやすいように寝台最低高も低い設計になっております。
高齢で動きを制限される患者様や、動かすことのできない重篤な患者様などにおいても、体位に依存しない柔軟で安全な検査が行える環境を提供します。
エックス線CT装置
※ キャノンメディカルシステムズ(株) : Aquilion Start
4.骨塩定量検査
骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類の量を測定する検査です。 このミネラル成分が不足してくると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。 骨密度検査は、骨祖鬆症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。骨密度を数値化することで 骨量の減少を早期に発見し、骨粗鬆症の適切な予防や治療を行うことが可能になります。
撮影部位
・ 腰椎
脊椎は骨量が低下すると明らかな転倒などがなくても徐々に圧迫骨折がおこりやすくなります。
・ 大腿骨頸部
大腿部では転倒で骨折しやすい部位です。
特に、高齢者では起立不能から寝たきりになることも多いので注意が必要です。
測定結果は、年齢別の平均値とともに表示されるため、とても分かりやすくなっています。また、過去に検査した結果と比較して骨密度の変化も見られます。骨密度検査によりご自身の骨の状態を把握していただき、骨折などから身を守るために生活習慣や食事を変えていくことが大切です。